宅配便の受け取り方は、日用品や本などは置き配や宅配ボックス、高額品・冷蔵冷凍品・本人確認が必要な荷物は対面と、荷物の中身で使い分けるのが選びやすい目安です。国も置き配などの非対面での受け取りを広げる方針を示しており、「家にいて受け取る」だけが丁寧な受け取り方ではなくなりつつあります。
RONTEN編集部の結論
荷物の中身と住まいで選ぶ
- 日用品・本・服など:置き配や宅配ボックス
- 高額品・冷蔵冷凍品・本人確認が要るもの:対面で受け取る
- マンション・不在がち:規約を確認して、宅配ボックスやコンビニ受取も
投票結果ではなく、編集部の整理です。みんなの選択はRONTENの投票ページで確認できます。

Photo: Meanwell Packaging / Wikimedia Commons, CC BY 2.0
置き配派と対面派、何が違う?
置き配派は「自分の時間」と「配達する人の手間」を、対面派は「確実さ」と「安心」を大事にしています。受け取り方の違いは、荷物を「確実に手に入れるもの」と見るか、「届けてくれる人との共同作業」と見るかの違いでもあります。

置き配を選ぶ人は、在宅時間に縛られず、インターホンが鳴るたびに作業を中断しなくて済むことを重視します。不在で再配達をお願いするより、最初の1回で届けてもらえる方が配達員の負担も少ない、と考える人もいます。
対面を選ぶ人は、荷物がその場で確実に自分の手に渡る安心感を大切にします。盗難や雨による濡れ、取り違えの心配がなく、破損があればすぐに伝えられます。顔を合わせてお礼を言うのが礼儀だ、という感覚の人もいるでしょう。
受け取り方は今どう変わっている?
非対面の受け取りが少しずつ広がっています。国土交通省の調査では、2026年4月の宅配便の再配達率は約7.6%、置き配や宅配ボックスなど多様な受取方法の利用率は約31.0%でした。「在宅して受け取るのが当たり前」という前提が、社会全体で見直されつつあるということです。

背景にあるのは、ネット通販で荷物が増える一方、トラックドライバーの不足が深刻になっていることです。2026年3月に閣議決定された総合物流施策大綱では、2030年度までに多様な受取方法の利用率を50%程度に高めることが目標に掲げられました。
また国は、宅配便の基本的なルールである「標準宅配便運送約款」を改正し、これまでの対面での受け取りに加えて、宅配ボックスやコンビニ、玄関前などの指定場所への配達を受け取り方の選択肢の一つとして位置付ける方針を示しています。具体的な時期や内容は、国土交通省の発表で確認してください。かつては「家にいて受け取る」ことが丁寧さの表れでしたが、今は「再配達をさせないこと」も配達する人への気づかいと考えられるようになっています。
置き配の心配な点は?トラブルが起きたら?
主な心配は、盗難・破損・誤配、そして集合住宅でのセキュリティです。国の検討でも、置き配は対面では起こらないトラブルが想定されるとして、トラブル防止や責任分担を整理する指針づくりが課題に挙げられています。便利さと引き換えに、受け取る側にも少しの工夫が求められるということです。

Photo: Comyu / Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0
置き配を使うときは、通販サイトや宅配会社が案内している置き場所の指定方法や、盗難・破損時の取り扱いを事前に確認しておくと安心です。配達完了の通知が届いたら早めに回収する、外から見えにくい場所を指定する、といった工夫も役立ちます。
マンションでは、共用廊下に荷物を置くことを管理規約で制限している場合もあります。宅配ボックスがあればそれを使い、ない場合は管理会社や管理組合のルールを確認しておきましょう。
荷物別・住まい別に見ると、どちらが無難?
迷ったら「なくなったり傷んだりしたら困る荷物か」で決めると選びやすくなります。困る荷物なら対面、困らない荷物なら置き配。この線引きを決めておけば、毎回迷わずに済みます。

日中ほとんど家にいない人は、宅配ボックスやコンビニ受取、駅などの宅配ロッカーを使うのも一つの方法です。どうしても対面で受け取りたい荷物は、在宅している時間帯を指定しておくと、再配達を減らせます。
よくある質問
置き配で荷物が盗まれたら、誰の責任?
取り扱いは、利用している宅配会社や通販サイトの規約によって異なります。国も責任分担を整理する方針を示している段階なので、置き配を使う前に、各サービスの補償や問い合わせ先を確認しておくと安心です。
置き配のとき、配達員にお礼を伝えなくていい?
顔を合わせないので、お礼を言えなくても失礼にはなりません。置き場所を分かりやすく指定する、荷物を早めに回収するといったことが、配達する人への配慮になります。
対面で受け取るのは、配達員の負担になる?
在宅していて1回で受け取れるなら、負担になるわけではありません。負担になるのは不在による再配達なので、受け取れる時間を指定するのが大切です。
マンションで玄関前に置いてもらっていい?
建物によってルールが違います。共用部への置き配を制限している管理規約もあるので、管理会社や管理組合に確認しておきましょう。
まとめ:「再配達させない」も新しい気づかい
置き配か対面かは、荷物の中身と住まいで選ぶのが現実的です。そして今は、「再配達をさせないこと」も配達する人への新しい気づかいになっています。大事な荷物は対面で、それ以外は置き配や宅配ボックスで。自分の安心と、届ける人の負担の両方を考えた受け取り方を選びましょう。
この論点のポイント
- 置き配派は時間と配達の手間を、対面派は確実さと安心を重視している
- 国の調査では再配達率は約7.6%、非対面の受け取りは約31.0%(2026年4月)
- 大事な荷物は対面、それ以外は置き配。「再配達させない」ことも配慮の一つ

あなたなら、宅配便は置き配と対面受け取りのどちらを選びますか?