暮らし

冬の暖房は、つけっぱなしにする?こまめに消す?暮らしの目安

編集部ガイド状況に応じた考え方や提案を紹介します。編集部の整理は、正解を示すものではありません。

冬の暖房は、つけっぱなしにするか、使うときだけこまめに消すかで意見が分かれます。迷ったら「室温計で今の室温を確かめ、出かける時間が短ければ切らずに設定を控えめに、長ければ切る」を試し、家ごとに合う形を見つけるのが目安です。「何分以上外出するならつけっぱなしが得」と言い切れる公的な数字は、編集部では確認できませんでした。分かれ目は「家の断熱」と「家にいる時間」です。

RONTEN編集部の結論

迷ったら「室温計で確かめて、家の事情に合わせて調整」

  • つけっぱなし派に向く人:在宅時間が長い・部屋が冷えやすく温め直しに時間がかかる・結露や寒さで体調を崩しやすい
  • こまめに消す派に向く人:外出が多い・断熱がしっかりしていて部屋が冷えにくい・使う部屋が決まっている
  • どちらにも共通すること:設定温度ではなく室温で確かめる・フィルターの掃除・加湿と換気を忘れない
  • 気をつけたいこと:石油・ガスのストーブや、小さな子ども・高齢者のいる部屋は取扱説明書に従う

投票結果ではなく、編集部の整理です。みんなの選択はRONTENの投票ページで確認できます。

冬の夕暮れ、電気ヒーターが赤く灯る和洋室のリビングと、ソファに置かれたブランケット
冬の夕方のリビング。「つけておく」か「切る」かは、部屋の広さや断熱、家にいる時間で変わる
イメージ画像(RONTEN編集部がAIで生成した画像です。実在の場所や人物ではありません)

冬の暖房は、つけっぱなしにする?こまめに消す?

「どちらが得か」は家によって変わるため、まず自分の家の冷えやすさを知るのが近道です。同じ暖房でも、築年数や窓の大きさ、部屋の広さ、住んでいる地域で、消したあとの冷え方は大きく違います。

つけっぱなし派にとって、暖房は「部屋の温度を保つ設備」です。いったん冷えた部屋を温め直すのは時間がかかり、寒さが体にこたえるので、ずっとつけておくほうが快適だと考えています。こまめに消す派にとって、暖房は「必要なときだけ使う道具」です。使わない時間まで動かすのはもったいないと感じています。

どちらにも筋の通った理由があります。この記事では、家ごとの条件で判断するための材料と、どちらを選ぶ場合にも共通する注意点を整理します。

「つけっぱなし」派と「こまめに消す」派、何が違う?

つけっぱなし派は「快適さと温め直しの手間」を、こまめに消す派は「使っていない時間の無駄」を気にしています。家にいる時間の長さと、部屋が冷えるまでの速さが、判断の分かれ目になります。

RONTEN編集部の整理
つけっぱなし こまめに消す
大事にしていること いつも同じ暖かさを保つ 使わない時間は止める
向きやすい家 冷えやすく、在宅時間が長い 冷えにくく、外出が多い
気になる点 空気が乾燥しやすい・消し忘れが不安 温め直しに時間がかかり、寒く感じる
ひと工夫 設定は控えめにして加湿する タイマーや切る時間のルールを決めておく

つけっぱなし派の弱点は、使っていない時間まで動かしてしまいやすいことと、空気が乾きやすいことです。こまめに消す派の弱点は、帰宅直後や起床直後に部屋が冷えていて、つい設定温度を高くしてしまうことです。どちらの場合も、無理なく続けられるルールにしておくことが大切です。

設定温度と室温は別。環境省の調査では?

エアコンの設定温度は、実際の室温とは一致しないため、室温計で確かめるのが確実です。環境省の「家庭部門のCO2排出実態統計調査」(令和5年度)は、エアコンの使い方に関する調査結果を公表しています。

同調査では、暖房機器の中でエアコン(電気)を最もよく使っている世帯のうち、半数以上が暖房時の設定温度を23℃以下とし、21%の世帯が設定温度を20℃以下としている、と説明されています。設定温度は世帯によってばらつきがあるということです。

ただし、この調査は「家庭がどんな温度に設定しているか」の実態であり、「この温度にすべき」という推奨ではありません。エアコンの設定温度は、部屋の広さや日当たり、風向き、窓からの冷気で、体感や実際の室温とずれます。壁掛けの温度計や室温計を一つ置くと、「設定温度は低めでも、室温は足りている」ことが見えてきます(編集部の整理)。

どちらを選ぶ場合も気をつけたいことは?

乾燥、換気、フィルターの掃除、消し忘れの4つは、どちらの場合にも共通する注意点です。つけっぱなしでもこまめに消す場合でも、暖房を使う時間が長い冬は、体と住まいの両方の管理が必要です。

乾燥は、のどの不調や肌の乾きにつながりやすいため、洗濯物の室内干しや加湿器を活用するとよいでしょう(編集部の整理)。結露が出る窓は、拭き取りも忘れずに。換気は、ストーブなど燃焼を伴う暖房機器を使うときに特に大切です。取扱説明書にある換気の方法を守ってください。

エアコンはフィルターにほこりがたまると効きが落ちるため、取扱説明書に沿って定期的に掃除しましょう。小さな子どもやペット、高齢の家族がいる部屋では、暖房器具の位置と電源のコードにも注意が必要です。

外出するときや寝るときはどうする?

出かけるときと寝るときは、「切る」を基本に、ルールを決めておくと迷いません。つけっぱなし派でも、外出や就寝のときまで必ず動かしておく人は多くないはずです。

外出が短時間か長時間かで、判断を分けるのも一つの方法です。たとえば「買い物程度なら弱めに残し、半日以上空けるなら切る」というように、自分のルールを先に決めておくと、毎回悩まずにすみます。ただし、どの程度の外出で切るのが得かは家の条件で変わるため、室温がどれくらい下がるかを観察して調整してみてください(編集部の整理)。

就寝時は、機器の種類によって使い方が異なります。電気毛布や湯たんぽを併用すると、暖房の設定を控えめにしやすくなります。ストーブやファンヒーターは、就寝前に必ず消し、取扱説明書に従って安全に使いましょう。

よくある質問

結局、つけっぱなしのほうが電気代は安くなりますか。

編集部が確認できた公的な資料では、「つけっぱなしのほうが得」「こまめに消すほうが得」と一律に言い切るものは見つかりませんでした。家の断熱や外出の長さで変わるため、電気やガスの使用量を月ごとに見比べて判断してください。

設定温度は何度にすればいいですか。

環境省の調査は設定温度の実態を示したもので、推奨ではありません。部屋に室温計を置いて、自分や家族が無理なく過ごせる室温に合わせて調整してください。

エアコンと他の暖房器具は併用してもいいですか。

併用する場合は、それぞれの取扱説明書を確認し、ブレーカーや延長コードの容量にも気をつけましょう。電気を多く使う機器を同じコンセントにつながないようにします。

子どもや高齢の家族がいる場合は?

寒さによる体への負担を考えて、寝室や廊下との温度差が大きくなりすぎないようにしましょう。暖房器具は、やけどや転倒の原因にならない位置に置きます。

賃貸で断熱が弱い部屋でできる工夫は?

カーテンを厚手のものに替える、窓に断熱シートを貼る、足元に敷物を置くなどの方法があります。賃貸の場合は、管理会社の決まりを確認してから行いましょう。

まとめ:室温を確かめて、家に合う使い方を見つける

冬の暖房は、つけっぱなしか、こまめに消すかよりも、室温を確かめながら家の事情に合う形を選ぶのが目安です。設定温度と実際の室温は別物なので、室温計を置いて確認し、乾燥・換気・フィルター掃除・消し忘れの4点を押さえておけば、どちらの選び方でも安心して冬を過ごせます。

この論点のポイント

  • 意見が割れるのは「温め直しの手間と寒さ」と「使っていない時間の無駄」のどちらを重く見るかの違い
  • 環境省の調査は設定温度の実態を示すもので、推奨値ではない。設定温度と室温は別物なので、室温計で確かめる
  • 「どちらが得か」を一律に言い切る公的な数字は確認できず、家の断熱や在宅時間で変わる

あなたなら、冬の暖房はつけっぱなしにしますか?それとも使うときだけこまめに消しますか?