恋愛・人間関係

複数人の食事、お店はみんなで選ぶ?幹事に任せる?決め方の目安

編集部ガイド状況に応じた考え方や提案を紹介します。編集部の整理は、正解を示すものではありません。

複数人で食事に行く時のお店は、少人数ならみんなで選び、人数が多い会や職場の会なら幹事に任せるのが決まりやすい方法です。どちらの場合も、予算・苦手なもの・アレルギーなどの条件だけは先にみんなから集めておくと、「なかなか決まらない」「決まったあとに不満が出る」を防げます。

RONTEN編集部の結論

迷ったら「条件はみんなで、決めるのは一人」

  • 2〜4人の友達:候補を2〜3軒出して、みんなで選ぶ
  • 5人以上のグループ:条件を集めて候補を絞り、LINEの投票などで決める
  • 職場の飲み会・歓送迎会:幹事に任せ、参加者は条件を早めに伝える
  • 任せたら:決まったお店に、あとから注文をつけない

投票結果ではなく、編集部の整理です。みんなの選択はRONTENの投票ページで確認できます。

東京・新宿の思い出横丁で、小さな飲食店の看板やちょうちんが両側に並ぶ細い路地
東京・新宿の思い出横丁。小さな飲食店が並ぶ通りでは、どの店に入るかで意外と迷う
Photo: Nesnad / Wikimedia Commons, CC BY 4.0

お店はみんなで選ぶ?幹事に任せる?

人数が少なく気心の知れた友達同士ならみんなで選び、人数が多い会や職場の会なら幹事に任せる方がうまくいきます。店選びで大事なのは「全員がそれなりに納得できること」と「早く決まること」の両立です。人数が増えるほど意見をまとめるのに時間がかかるので、決め方そのものを人数に合わせて変えるのが現実的です。

2〜4人の友達は候補を出してみんなで選ぶ、5人以上はLINEの投票、職場の飲み会は幹事に任せて条件を早めに伝える、主役がいる会は主役の好みを優先、迷ったら条件はみんなで決めるのは一人、という集まり別の目安表
みんなで選ぶ?幹事に任せる?集まり別の目安(RONTEN編集部の整理)

2〜4人なら、「今日は何が食べたい?」と聞き合いながら決めても、それほど時間はかかりません。選ぶ過程そのものが会話になり、当日の楽しみにもつながります。

一方、5人、10人と人数が増えると、全員の希望をそろえるのは難しくなります。「どこでもいいよ」が続いて誰も決めない、ということも起きがちです。こうした会では、誰か一人が決める役を引き受けた方が、結果的にみんなの負担が軽くなります。立場や年齢の違う人が集まる職場の歓送迎会も同じです。

「みんなで選ぶ」派と「幹事に任せる」派、何が違う?

みんなで選ぶ派は「全員の納得」を、幹事に任せる派は「決める速さと責任のわかりやすさ」を大事にしています。どちらも相手への気づかいですが、「誰が決めるのか」「うまくいかなかった時に誰が引き受けるのか」の考え方が違います。

東京の飲食店の店頭で、ラーメンや炒め物、丼ものの食品サンプルが値札つきでガラスケースに並ぶ様子
東京の飲食店の店頭に並ぶ料理サンプル。何が食べたいかは、同じグループの中でも意外と分かれる
Photo: Pablo / Wikimedia Commons, CC BY 2.0
RONTEN編集部の整理
候補を出してみんなで選ぶ 幹事役を一人決めて任せる
大事にしていること 全員が納得できる 早く決まる・責任がはっきりする
よくある考え 「行きたくない店に決まるのはイヤ」 「何度もやりとりするより、決めてもらう方がラク」
気になる点 意見が出ないと決まらない・時間がかかる 幹事の負担が大きく、好みが偏ることも
ひと工夫 候補を2〜3軒に絞ってから選ぶ 条件だけ先にみんなから集める

この論点の裏には、「決める人」と「決めてもらう人」の役割分担があります。日本の飲み会では「幹事」という役割が定着していて、店選びから予約、当日の会計までを一人が引き受けることがよくあります。任された幹事は、自分の好みよりも「みんなが困らない店」を探そうとします。

だからこそ、「どこでもいい」と言っていた人が当日になって不満を口にすると、幹事の気づかいが報われません。任せるなら、条件は先に伝え、決まったらその店を楽しむ。この二つはセットです。

お店を決める前に、何を聞いておく?

予算、日時と場所、苦手な食べもの・アレルギー、たばこ(喫煙できる店かどうか)の4つは、店を決める前に聞いておきましょう。ここを外すと、どれだけ評判のいい店でも誰かが楽しめなくなります。逆に言えば、この4つがそろうと候補は自然に絞れます。

東京・神田の飲食店の入口に貼られた、手書きの「喫煙目的店」の貼り紙
東京・神田の店先に貼られた「喫煙目的店」の貼り紙。たばこを吸える店には、20歳未満の人は入れない
Photo: nagi usano / Wikimedia Commons, CC BY 4.0

食物アレルギーには特に注意が必要です。消費者庁によると、包装された加工食品と違って、外食では食物アレルギーに関する情報提供が義務づけられていません。店が自主的に情報を出していても、常に正しく最新であるとは限らないとしています。アレルギーのある人がいる会では、幹事が「苦手なものやアレルギーはある?」と先に聞いておき、本人が予約時や注文時に店へ直接確かめられるようにしておくと安心です。

たばこにも法律のルールがあります。厚生労働省によると、改正健康増進法により、2020年4月から飲食店などは原則として屋内禁煙になりました。ただし、条件を満たす小規模な既存の店などでは、喫煙できる部屋や店(喫煙可能室・喫煙目的室など)を設けることができ、その場合は入口などに決められた標識を掲示しなければなりません。そして、喫煙できる場所には20歳未満の人は立ち入れません。従業員であっても同じです。

つまり、20歳未満の人が一人でもいる会では、たばこを吸える店は候補から外す必要があります。大学のサークルや、家族を連れて集まる会では特に気をつけたいところです。予約サイトの店舗情報や入口の標識で先に確かめておけば、当日入れないという失敗を防げます。

候補はどう出す?LINEの投票は使える?

人数が多いなら、候補を2〜3軒に絞ってからLINEの投票で決めるのが便利です。「どこがいい?」と白紙で聞くより、選択肢を見せた方が意見が出やすく、早く決まります。候補を絞るのは幹事、最後に選ぶのはみんな、という「中間」の決め方です。

LINEの投票で店を決める時のコツ:候補は2〜3軒に絞る、店の写真と一言を添える、締め切りを決める、気をつかう相手がいるなら匿名投票にする
LINEの投票で店を決める時のコツ(LINEヘルプセンターをもとに RONTEN編集部作成)

LINEヘルプセンターによると、トークルームでは「投票」の機能でアンケートを作れます。選択肢はテキストだけでなく、画像とテキストの組み合わせでも作れるので、店の写真を添えると雰囲気が伝わります。日にちを選択肢にする「日付」の投票もあるため、日程を先に決めてから店を決める、という使い方もできます。

作成時に設定した期間が終わるか、作成した人が投票を終了すると、トークに投票結果(1位)が送られます。匿名投票にすると、それぞれの選択肢に誰が投票したかは見えません。先輩と後輩が混ざるグループなど、気をつかう相手がいる時は匿名にしておくと、本音で選びやすくなります。「選択肢の追加を許可」にしておけば、メンバーが自分で候補を足すこともできます。機能は変わることがあるため、最新の操作方法はLINEヘルプセンターで確認してください。

候補を絞る段階で、前の章の4つの条件を満たしているかを確かめておくのがコツです。全員が「どれになってもいい」と思える候補だけを並べておけば、結果がどれになっても不満は出にくくなります。

お店が決まったあと、幹事と参加者がすること

幹事は日時・場所・予算の目安をまとめて伝え、予約の変更や取り消しはすぐ店に連絡します。参加者は、決まった店にあとから注文をつけず、行けなくなったら早めに幹事へ伝えます。店選びは決まったら終わりではありません。決まったあとの小さな連絡が、幹事への信頼と、店との関係を守ります。

幹事は日時・場所・予算の目安を一度に伝える、参加者はまず感謝を伝える、行けなくなったらすぐ幹事に連絡する、という言い方の例
店が決まったあとの、幹事と参加者のひと言の例(RONTEN編集部作成)

特に気をつけたいのが、予約の取り消しです。経済産業省のウェブマガジン「METI Journal ONLINE」は、忘年会シーズンの幹事に向けて、複数の日程や店を押さえる場合もキャンセルを忘れないよう呼びかけています。同省が2018年にまとめた「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」では、無断キャンセルによる被害額は推計で年間約2,000億円とされています。コース料理なら人数分の料理が無駄になり、席だけの予約でも、ほかのお客さんを案内できなくなるからです。

同じ記事は、無断キャンセルが多いために席だけの予約を受けずコースのみにしている店や、損失を補うために料金を高めにしている店もあると紹介しています。仮押さえした店を早めに取り消すのは、店のためだけでなく、次にその店を使う自分たちのためでもあります。

会計については、店を決める時に「1人4,000円くらい」と目安を伝えておくと、当日もめにくくなります。端数の分け方は「割り勘の端数、1円単位で分ける?丸める?」で整理しています。

よくある質問

「どこでもいい」と言われたら?

本当にどこでもいいとは限りません。「和食と中華ならどっち?」「予算は4,000円くらいでいい?」と二択や具体的な数字で聞き直すと、本音が出やすくなります。

幹事が選んだ店が好みではなかったら?

当日はその店を楽しみ、次の会の前に「次は〇〇系もいいね」と提案として伝えるのが角の立たない方法です。決まったあとや当日に不満を言うのは避けましょう。

いつも同じ人が幹事をしている

負担が一人に偏りやすいので、「次は私が店を探すよ」と交代を申し出たり、予約と集金を分けたりするとよいでしょう。

投票で票が割れたら?

あらかじめ「同じ票数なら幹事が決める」と伝えておくとスムーズです。主役がいる会なら、主役に最後の一票を任せる方法もあります。

20歳未満の人や子ども連れがいる会で気をつけることは?

たばこを吸える店には20歳未満の人は入れません。予約サイトの店舗情報や入口の標識で、禁煙かどうかを先に確かめておきましょう。

まとめ:条件はみんなで、決めるのは一人

複数人で食事する店は、少人数ならみんなで選び、人数が多い会や職場の会なら幹事に任せるのが決まりやすい方法です。どちらでも、予算・場所・苦手なものやアレルギー・たばこの条件は先にみんなで共有し、決まったら全員でその店を楽しむ。候補を絞ってから投票する方法なら、「みんなで選ぶ」と「早く決まる」を両立できます。

この論点のポイント

  • 意見が割れるのは「全員の納得」と「決める速さ・責任」のどちらを優先するかの違い
  • 中間の答えは「条件はみんなで、決めるのは一人」。任せたら、決まった店には乗る
  • アレルギーと、20歳未満の人の喫煙できる店への立ち入りは、好みではなく先に確かめるべき条件

あなたなら、複数人で食事する店、候補を出してみんなで選びますか?それとも幹事役を一人決めて任せますか?