食べ物

ラーメンのスープ、最後まで飲む?麺を食べたら残す?

編集部ガイド状況に応じた考え方や提案を紹介します。編集部の整理は、正解を示すものではありません。

ラーメンのスープは、普段から塩分が気になる人やよく外食する人は残し、たまの一杯なら味わいたい分だけ飲むのが無理のない目安です。厚生労働省が掲載している資料では、めん類の汁を全部残せば2〜3gの減塩になるとされています。「飲み干すのが礼儀」と「健康のために残す」、その間で揺れるのがこの論点です。

RONTEN編集部の結論

スープを残すのはマナー違反ではない

  • 塩分が気になる・よく外食する:麺と具を楽しんで、スープは残す
  • たまの一杯・スープが自慢の店:味わいたい分だけ飲む
  • どちらの場合も:「ごちそうさま」で作り手への敬意を伝える

投票結果ではなく、編集部の整理です。みんなの選択はRONTENの投票ページで確認できます。

赤い丸椅子が並ぶラーメン店のカウンター
赤い丸椅子が並ぶラーメン店のカウンター
Photo: Norio NAKAYAMA / Wikimedia Commons, CC BY-SA 2.0

飲み干す派と残す派、何が違う?

飲み干す派は「スープこそが料理の中心で、残さず味わうのが敬意」と考え、残す派は「麺と具を味わえば十分で、体のことも大切」と考えています。食べ物を残さない「もったいない」の感覚と、自分の健康を守る感覚。どちらも日本の食卓で大切にされてきた価値観なので、答えが割れるのです。

最後まで飲む派はスープこそ主役で作り手への敬意やもったいない精神を重視、麺を食べたら残す派は塩分を控えられ麺と具を味わえば満足と考える
飲み干す派と残す派の違い(RONTEN編集部の整理)

飲み干す人は、何時間もかけて作られたスープを残すのはもったいない、最後まで飲むことが一番の「おいしかった」の表現だ、と考えます。空になった丼を見せることに、満足感を覚える人もいるでしょう。

残す人は、スープは麺をおいしく食べるためのもので、全部飲む前提ではないと考えます。食後に体が重くなる、喉が渇く、といった実感から残すようになった人もいます。

白濁したスープにチャーシューと味付け卵がのったとんこつラーメン
濃厚なスープは、飲み干したくなる人も多い
Photo: ノボホショコロトソ / Wikimedia Commons, CC BY 4.0

スープを残すと、どれくらい塩分が減る?

厚生労働省が掲載している資料では、めん類の汁を全部残せば2〜3gの減塩になるとされています。2〜3gは、18歳以上の1日の目標量(男性7.5g未満、女性6.5g未満)の3〜4割ほどにあたります。スープを残すかどうかは、マナーの問題である以上に、1日の塩分を大きく左右する選択だということです。

厚生労働省掲載資料によるとめん類の汁を全部残せば2〜3g減塩できる、食塩の1日の目標量は18歳以上の男性7.5g未満女性6.5g未満、令和5年の平均摂取量は男性10.7g女性9.1g
ラーメンのスープと塩分(厚生労働省の資料をもとにRONTEN編集部作成)

同じ資料では、外食のラーメンや市販のインスタント麺には多くの食塩が含まれているとして、汁を最後まで飲み切らないよう呼びかけています。e-ヘルスネットによると、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の食塩相当量の目標量は18歳以上の男性で7.5g/日未満、女性で6.5g/日未満ですが、令和5年の国民健康・栄養調査では20歳以上の平均が男性10.7g、女性9.1gと、どちらも目標を上回っています。

もちろん、一杯のラーメンに含まれる塩分は、店やメニューによって大きく違います。気になる人は、メニューに栄養成分が表示されているか確認したり、スープを数口だけ味わって残したりすると、無理なく調整できます。

スープを残すのは、お店に失礼?

失礼にはあたりません。スープを残してはいけないという決まりはなく、厚生労働省が掲載している資料でも、汁は最後まで飲み切らないよう呼びかけられています。作り手への敬意は、スープを飲み干すことだけで示すものではありません。おいしく味わい、きれいに食べ、感謝を伝えることでも十分に伝わります。

煮干しスープのしょうゆラーメン(新潟市)
煮干しスープのしょうゆラーメン(新潟市)
Photo: Tail furry / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0

「残すのは悪い」という気持ちがあるなら、麺や具はきれいに食べきる、丼をカウンターの上に上げる店ならそうする、帰り際に「ごちそうさまでした」と伝える、といった形で感謝を表せます。スープを全部飲んで体調を崩してしまうより、そのほうがずっと長く、そのお店に通えるはずです。

場面別に見ると、どうするのが無難?

迷ったら「ラーメンを食べる頻度」と「自分の体の状態」で決めると選びやすくなります。よく食べる人ほど残す、たまの一杯なら楽しむ。毎回同じルールにせず、自分の暮らしに合わせて選ぶのが現実的です。

週に何度もラーメンを食べる人や血圧を指摘された人はスープを残す、たまの一杯は味わいたい分だけ飲む、インスタント麺はスープを少なめに作る
場面別の目安(RONTEN編集部の整理)

インスタント麺なら、お湯の量はそのままで粉末スープを少なめに入れる、という調整もできます。外食では「数口だけ味わって、あとは残す」と決めておくと、スープのおいしさも楽しみつつ、塩分を控えられます。

よくある質問

スープを全部飲むのは体に悪い?

一度飲んだだけで体に悪いというわけではありません。ただ、日本人の平均的な食塩摂取量は目標量を上回っているため、ラーメンをよく食べる人は、スープを残すことが手軽な減塩になります。

お店の人に「スープ残してすみません」と言うべき?

言う必要はありません。「ごちそうさまでした」「おいしかったです」と伝えるだけで十分です。

スープにご飯を入れて食べるのはマナー違反?

店によって楽しみ方はさまざまで、ご飯と一緒に食べることをすすめる店もあります。ただ、その分スープを多く飲むことになるので、塩分が気になる人は量を調整しましょう。

子どもにはスープを飲ませない方がいい?

子どもは体が小さいぶん、大人と同じ量のスープを飲むと塩分の割合が大きくなります。取り分けるときは、麺と具を中心にし、スープは少なめにすると安心です。

まとめ:敬意は「飲み干す」以外でも伝えられる

ラーメンのスープを残すことは、マナー違反ではありません。汁を残すだけでまとまった減塩になる一方、たまの一杯をじっくり味わう楽しみも大切です。作り手への敬意は、飲み干すこと以外でも伝えられます。自分の体と、その一杯への感謝の両方を大事にできる食べ方を選びましょう。

この論点のポイント

  • 飲み干す派は「もったいない」と作り手への敬意、残す派は健康と満足感を重視
  • めん類の汁を全部残すと2〜3gの減塩。1日の目標量の3〜4割ほど
  • 敬意は「ごちそうさま」やきれいな食べ方でも伝わる。頻度と体調で選べばいい
ラーメンのスープの目安:塩分が気になる人やよく外食する人はスープを残す、たまの一杯なら味わいたい分だけ飲む、どちらの場合もごちそうさまで作り手への敬意を伝える
ラーメンのスープ、迷ったときの目安(RONTEN編集部作成)

あなたなら、ラーメンのスープは最後まで飲みますか?それとも、麺を食べたら残しますか?