エレベーターに乗っていて人が来るのが見えたら、数歩で乗れる距離の人なら「開」ボタンで待ち、まだ遠い人や乗るか分からない人なら待たずに閉めて大丈夫です。ベビーカーや車いす、大きな荷物の人には余裕をもって待つのが親切です。待つ側の気づかいと、乗る側が走らない配慮は、セットで考えるとうまくいきます。
RONTEN編集部の結論
「数歩で乗れる人」は待つ、遠い人は待たなくていい
- 数歩先にいる・こちらに向かっている:「開」ボタンで待つ
- まだ遠い・乗るか分からない:待たずに閉めてOK
- ベビーカー・車いす・大きな荷物:余裕をもって待つ
投票結果ではなく、編集部の整理です。みんなの選択はRONTENの投票ページで確認できます。

Photo: ふぇりーバスさん / Wikimedia Commons, CC0 1.0
近い人だけ派と見えたら開ける派、何が違う?
近い人だけ派は「中にいる人の時間」を、見えたら開ける派は「乗り遅れる人を出さないこと」を大事にしています。エレベーターの「開」ボタンは、目の前の一人への親切と、すでに乗っている人たちへの配慮が、ちょうどぶつかる場所なのです。

近い人だけを待つ人は、遠くの人まで待つと中の人を何十秒も待たせてしまうことを気にします。乗るかどうか分からない人のためにドアを開け続けると、相手に「急がなきゃ」とプレッシャーをかけてしまう、という考え方もあります。
見えたら開ける人は、次の便を待つ時間を思えば、少し待つくらいはお互いさまだと考えます。特に朝の通勤時間や、エレベーターの数が少ない建物では、一本逃すと大きく遅れることもあります。

Photo: Hirho / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
待ってもらう側のマナーは?
いちばん大切なのは「走って乗り込まないこと」です。日本エレベーター協会は、閉まりかけたドアにぶつかったり、挟まれたり、転倒したりしてケガをするおそれがあるとして、走って乗り込まないよう呼びかけています。待ってもらうことを当然と思わず、間に合わなければ次の便を待つ。この姿勢があるからこそ、待つ側も気持ちよく「開」ボタンを押せます。

同協会は、ドアにもたれかかったり手をふれたりすると、ドアが開くときに手が引き込まれるおそれがあるとも注意しています。閉まりかけたドアに手や荷物を差し込んで止めるのではなく、中の人に「開」ボタンを押してもらうか、次の便を待つのが安全です。
また、混雑しているときは、お年寄りや子ども連れの利用者を優先し、譲り合って利用することが呼びかけられています。定員や積載量を超えて無理に乗り込むと、エレベーターは動きません。
どこまでなら待つのが自然?
目安は「歩いて数秒で乗れる距離かどうか」です。相手が自然に歩いて間に合う距離なら待つ、急いで走らないと間に合わない距離なら待たない、と考えると、どちらの立場の人にも無理がありません。

Photo: Syced / Wikimedia Commons, CC0 1.0
相手がこちらに向かっているかどうかも、判断のポイントです。エレベーターホールに向かって歩いてくる人なら待ち、立ち止まって話している人や、別の方向に向かっている人なら待たなくて構いません。迷ったときは、「乗りますか?」と声をかけるのも一つの方法です。
場面別に見ると、どうするのが無難?
迷ったら「相手が自然に間に合うか」と「中の人の状況」の2つで判断すると選びやすくなります。満員や急いでいる人がいるときは閉める、余裕があるときは待つ。その場の状況を見ることが、いちばんのマナーです。

よくある質問
待ってもらったら、何と言えばいい?
「ありがとうございます」と一言伝えるか、軽く会釈すれば十分です。
待たずに閉めたら、感じが悪い?
相手が遠くにいたり、乗るか分からなかったりする場合は、閉めても失礼にはあたりません。相手も、次の便を待つつもりでいることが多いものです。
閉まりかけたドアに手を入れて止めるのは?
危険なのでおすすめできません。日本エレベーター協会は、走って乗り込まないことや、ドアに手をふれないことを呼びかけています。間に合わなければ次の便を待ちましょう。
操作盤の前に立ったら、ボタン係をするべき?
義務ではありませんが、ほかの人の階を押したり、「開」ボタンで乗り降りを待ったりすると喜ばれます。見知らぬ人と二人きりのときは、操作盤の近くに立つと防犯面でも安心です。
まとめ:待つ側と乗る側、両方の思いやり
エレベーターで待つかどうかは、数歩で乗れる人なら待つ、遠い人なら待たなくていいが目安です。そして、待ってもらう側は走らない、間に合わなければ次を待つ。待つ側と乗る側、両方の思いやりがそろってはじめて、エレベーターは気持ちよく使えます。
この論点のポイント
- 「開」ボタンは、目の前の一人への親切と中の人への配慮がぶつかる場所
- 待ってもらう側は走らない。協会もケガのおそれを指摘している
- 目安は「歩いて数秒で乗れるか」。迷ったら「乗りますか?」と声をかける

あなたなら、エレベーターでどこまで待ちますか?近い人だけですか?それとも、見えたら開けますか?
参考にした公式情報(2026年10月3日確認)